選択:『他の出口も探してみようか』
「とりあえず、他に出口がないか探してみようか」
倉真の言葉に、全員が頷く。まぁ、数名何やら疲れたような表情をしているが。
「他にあるかなぁ…」
「ないんじゃない?」
「ないと思うよ…」
「ないね、多分」
「ないんじゃね?」
甲府の不安げな言葉に、男性陣即答。
少しは、雰囲気とか、フォローとか、空気とか…。いや、これはこの発言の方が呼んでいるのか??
しかし、場所はどこか不自然なれど使い慣れた食堂。辺りを見渡しても、ちょっといつもは見慣れない場所を除いても、出口だと思われるものはない。
「やっぱりないか…」
「やっぱ、茂沼をドア(ガラス製)に体当たりさせて…」
「何でそうなんの!」
「ん?いや、ドアがあいつに接触したくなくて開けてくれるかと……」
特攻作戦を考えるが、そうなると後での言い訳が難しい。なら言い訳として最高の物があればいいのかと聞きたいが、答えが怖いのでやめておく。
「じゃあ…やっぱり、仕方がないか……」
短いですが、ここまで。
次はもう一つの選択肢に繋がります。